立教女学院コース

立教女学院高校に在籍する皆様は履修科目が多く、学校行事も活発なことから毎日をとても忙しく過ごされていることかとお察しします。多忙な毎日を過ごす皆様の成績アップには効率が良く、効果が高い学習方法を身につけること、そしてそのための指導が必要なのではないでしょうか。

私たちが皆様に提供できることは次のふたつだと考えています。
(1)ひとりひとり違う得意・不得意に合わせた解説
(2)必要十分な問題演習の提案

このふたつを実現するためには、聴講型の授業よりも双方向型の個別指導が最適です。そのため、伴塾では一部の科目を除き、集団授業を行なっておりません。生徒様ひとりひとりに合わせたオーダーメイドの解説と的を絞った問題演習で、試験で「使える」深い理解と知識の獲得を目指していきましょう!

以下、各教科の傾向や勉強法の一部をご紹介します。まだ塾生でない生徒様・保護者の皆様にも何かしら参考にしていただければ幸いです。

<ARE講座>
内部進学を目指す方にとって最も重要な科目はこのARE(卒業論文作成)です。高校3年時に作成する25,000字を超える論文は内部進学の重要な評価ポイントであり、8ヶ月もの長期間にわたって根気強い調査と執筆を繰り返す必要があります。

これほど重要な科目であるAREにおいて、「生徒様にとって本当に役に立つメソッドとはなにか?」を考えつづけ、常に改良を重ねてきました。その結果、私たちは開講以来、毎年、最高評価者を輩出し、多くの生徒様が第一志望学科への進学を叶えています。

伴塾ではテーマ選定からリサーチクエスチョンの立案、実際の執筆、論文の完成まで、生徒さんひとりひとりに寄り添ったアドバイスと添削を行います。

また、過去に最高評価を得て内部進学を果たした講師が指導に加わることにより、机上の空論にとどまらない実践的な講座が展開されています。
なお、本講座では回数に制限のない添削を行うため、毎年の定員をごく少数に限らせていただいておりますこと、ご了承ください。

2024年度のARE講座は4月に開講します。
4月〜6月はzoomを用いたリアルタイムの集団授業(隔週1コマ90分)と課題提出および添削、7月〜10月は回数無制限の個人面談および原稿の添削となります(一部、集団授業も行います)。集団授業のおおまかな内容は以下の通りです。なお、⭐️マークのついた授業は、この講座のメソッドで学び、AA評価を獲得した講師(みなさんの先輩)による授業となります。どのようなスケジュールを組んでAREと向き合ったか、普段の勉強や部活などとどう両立したかなど、具体的なアドバイスを受けられる貴重な機会になるでしょう。

<4月>
・AREへの取り組み方⭐️
・「考え方」と「正しさ」について理解しよう!
<5月>
・どう調べ、どうまとめるか?自分のクセも理解しよう!
・「正しく」推論しよう!
<6月>
・これまでのまとめ
・ドラフト論文への取り組み方⭐️
<9月>
・本論文への取り組み方(過去にAA評価を獲得した先輩による授業)⭐️

AREの執筆では大量の資料を読み込み、要点を抽出した上で自論に落とし込むスキルが必要とされます。このスキルは持って生まれたものでしょうか?いいえ、そうではありません。これらのスキルはいわば「考え方の型(かた)」であり、トレーニングによって誰でも獲得することができます。4月〜6月の集団授業では、ARE執筆に必要な事柄にしぼって「考え方の型(かた)」を学びます。具体的には帰納法と演繹法、消極的事実の立証困難性、主観と客観、メタ認知、推論の妥当性などです。どれも難しそうに思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。具体例を交えて説明していきますので、「ふーん、そんなものがあるんだなあ」と思っていただければOKです。一見遠回りに思えるかもしれませんが、これらの「考え方の型(かた)」を知ることは、AREに限らず、大学進学後のレポート作成や将来の仕事などでも大いに役立つことでしょう!せっかく長時間かけて論文執筆に取り組むのですから、ぜひ、この機会に一生役に立つスキルとAREでの高評価を手に入れてください。

受講を検討される方には、これまでの私たちの実績やARE評価のポイントについてzoom(または対面)にてご説明いたします。以下のフォームからお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちら

<数学>
文系学部の一般入試で数学を必須とする大学が増加していることなどからも分かるように、これから社会に羽ばたくみなさんの世代にとって、数学は文系・理系を問わず必須のスキルといえるでしょう。

立教女学院では主に中高一貫校で採択されている「体系数学」を用いた授業が展開されます。この教科書は通常の中学数学、高校数学の教科書とは異なる単元分けがなされおり、分野を横断的して、まさしく「体系的に」数学を学ぶことができる反面、「一度わからなくなると、その後もずっとわからなくなってしまう」という怖さも持ち合わせています。

立教女学院の授業進度は早く、単元や年度によってもやや偏りがあるため、内容の深い理解はもちろんのこと、適切な時期に適切な演習量を確保することが重要です。

伴塾ではご本人の得意・不得意と過去の出題傾向を照らし合わせ、絶えず指導内容の調整を行います。

立教女学院の生徒さんの傾向として「どこがわからないのかわからない」という状況に陥ってしまうことが少なくないようです。伴塾では「どこがわからないのか」を徹底的に探り、改善してゆくことで、長期的な数学力の育成と成績の安定を目指します。

毎回の指導では翌週以降の授業内容の予習をベースとし、常に1~2週間分を先取りします。これにより考査前の期間での集中的な問題演習に時間的な余裕を生むことが可能となります。

<国語(現代文)>
立教女学院では学年が進むごとに「実力問題」の比率が上がっていきます。「教科書問題」は学校の授業でノートを抜けめなく取ること、先生のおっしゃったことをメモしておくことで無理なく対策できますが、『ちくま評論入門』、『ちくま評論選』が題材となる「実力問題」でも良い成績を収めるためには、事前に本文の内容を十分に理解しておくことが大切です。

ここでいう「理解」とは語句の意味を押さえ、段落ごとの内容がだいたい分かるというレベルのものではありません。本文に書かれている内容について「自分の言葉で説明できる」状態を指します。そのためには十分な時間を取って本文と向き合うことが大切です。

しかしながら、生徒の皆さんは忙しく、「実力問題」対策のためにまとまった学習時間を割きづらいのも事実です。そのため、伴塾では過去に取り扱われた『ちくま』全ての文章について、解説プリント、解説動画だけでなく漢字練習用のプリントを用意しています。受講科目に関係なく、塾生はいつでもこれらの教材にアクセスでき、自分の好きな時間に実力問題の対策を行うことができます(国語を受講していない生徒さんもこれらの教材にアクセスできます)。なお、通年行われる文学史の内容については、塾生の自学に任せ、随時質問を受ける形を取っています。

<国語(古典)>
立教女学院の定期考査では、徐々に文法事項の配点が下がり、解釈の問題が増加しているように見受けられます。しかしながら、解釈問題に正答するためには、選択式であれ、記述式であれ、文法事項の十分な理解が必要です。

伴塾では、これまで扱われてきた作品のほぼ全てについて、その作品で出てくる文法事項、重要単語、本文と現代語訳を集約した解説プリントを用意しています。この解説プリントは全ての作品で構成や説明の文体を統一されているため、「今回の試験ではこれを準備すれば良いのだな」と一目でわかるようになっています。また、現代文同様、「訳語や解釈の丸暗記」に頼るのではなく、「自分の言葉で説明できること」を目指した指導を行います。これは、古文・漢文に共通です。現在、解説動画は未作成ですが、解説プリントには塾生全員がいつでもアクセスできる環境を整えています。

<英語>
立教女学院の定期考査では授業で取り扱った内容の理解だけでなく、正確な暗記が求められます。かなり細かい部分まで問われるため、授業にしっかり取り組むだけでなく、徹底した繰り返しにより知識を盤石にすることが高得点への近道といえるでしょう。そのためには、ある程度まとまった自己学習の時間が必要です。また、内部進学の要件である英検2級などの資格は早期に取得することが望ましく、この点でも自己学習が重要だと言えるでしょう。伴塾では主に英文法の理解と単語学習に重きをおき、総合的な英語力の育成を目指した指導を行います。そのため、毎回の定期考査対策については基本的にご本人の自学にお任せし、理解が難しい部分の質問にお答えするという形をとっています。

<日本史・世界史>
日本史では戦後史の扱いが少ないなど単元によって若干の偏りがあるものの、一度の試験範囲が広く、一般大学入試レベルの正確な知識の積み重ねが要求されます。現在、伴塾には責任を持って日本史・世界史の指導に当たることができる講師が在籍しておりませんため、過去問の分析資料と各種参考書のご紹介や読み合わせにより、定期考査をサポートしています。

<現代社会>
高3で文理問わず履修することとなるこの科目は「暗記科目」として片付けることができません。なぜなら、立教女学院の「現代社会」は専門科目である「政治・経済」との関連性が高いため、社会の仕組みを理解した上で暗記するプロセスが必須だからです。立教女学院の「現代社会」は「政治・経済の“簡単なバージョン”」と片付けるわけにはいかず、他校に比べて要求される水準が高いのが特徴です。そのため、伴塾では受験用の「政治経済」参考書を一冊手元に置き、学習することをおすすめしています。

<政治・経済>
「現代社会」で紹介した通り、立教女学院の「政治・経済」は「現代社会」と密接に関連しています。そのため「現代社会」のみに注力する、または「政治・経済」だけ頑張る、といった勉強の仕方はおすすめできません。文系の皆さんは選り好みせず、両方の科目をバランスよく学習するようにしましょう。

生徒さんから寄せられる相談の中で多いのは「政治分野の問題が難しい」というものです。立教女学院で展開されている政治の授業内容は非常に奥が深く、本質的なものです。そのため、「理解を伴わない暗記」では試験問題に歯が立ちません。逆に、本質的な理解を常に念頭においた学習を進める生徒さんは高い評価を得ているのが現実です。このような傾向にあわせ、伴塾ではより本質的な理解に迫ることを重視した指導を行っています。

<物理基礎>
文理問わず履修する物理基礎は公式の理解と適切な運用によって得点を伸ばしやすい科目と言えるでしょう。伴塾では立教女学院から優秀な成績で外部大の理学部に進学した講師が指導にあたるため、ポイントを押さえた試験対策が可能です。

<物理>
専門科目の物理は範囲も広く、内容も高度になります。高校物理では微分・積分を用いた説明がなされませんが、本来、物理学と微分・積分は切り離すべきものではありません。そのため、数IIIを履修する理系生にはポイントをしぼって微分・積分を用いた解説を行っています。このことは、数IIIのより深い理解にもつながり、相乗効果があると私たちは考えています。

<化学基礎>
化学基礎は文理問わずに履修する科目です。考査ごとの試験範囲もそれほど広くはないため、十分に学習すれば高得点が可能です。伴塾では単元ごとのオリジナル教材を用いて指導を行っています。一般的な内容はもちろん、これまでの試験問題で繰り返し問われてきた内容を掘り下げて解説した教材が好評をいただいています。

<化学>
専門科目の化学は化学基礎に比べて難易度が上がります。また、無機化学や有機化学については暗記量が多くなるため、試験前の詰め込みだけでは高得点を見込みづらい科目だと言えます。伴塾では「無理なく、少しずつ」ポイントを絞った暗記をおすすめしています。具体的には、無機化学で金属について学ぶ際、常にゴールとしての「系統分析」を意識して日々の学習に取り組む、重要なポイントと枝葉的な知識を整理して暗記する、などです。伴塾の授業では主に『リードLight』を使用します。過去問の傾向にあわせて演習するべき問題を指定しますので、無理なく知識を積み重ねることが可能です。

<生物基礎・生物>
立教女学院の生物基礎および生物は、暗記科目としての傾向がやや強いと言えるかもしれません。試験には「重厚な考察問題」は出題されにくく、大学入試でいうところの基礎〜標準レベルの知識について、その定着度を図るような出題が多く見受けられます。『リードLight』などの問題集を用いて、インプットした知識が素早くアウトプットできるかどうかを確認するようにしましょう。

<家庭・音楽>
家庭や音楽も大切な科目です。家庭は生活や情報に関する内容だけでなく保健・医療に関する細やかな知識が、音楽では聖歌に関する理解や重要な作品についての考察が求められます。また、期末考査で行われるペーパーテストは評定に少なからぬ影響を与えるため、注意が必要です。問題が回収されるため、過去問分析は行っていませんが、生徒さんの答案から問題を類推し、試験前にキーワードを確認することで対策を行います。

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